キース・へリングとは
キース・ヘリングは、アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアなどと同様に、1980年代のアメリカ美術を代表するアーティストです。80年代初頭にニューヨークの地下鉄で、黒い紙が貼られた使用されていない広告板を使った通称サブウェイドローイングというグラフィティ・アートを始めました。そのコミカルで誰もが楽しめる落書きは、地下鉄の通勤客の間で評判となり、一躍ヘリングの名を広めることになりました。
キース・へリングの作品は黒い太い線とポップな色遣いが特徴的です。へリングという名は知らずとも、その印象的な作品に見覚えがあるという人も多いでしょう。彼は1990年31歳という若さで亡くなってしまいますが、アート活動を通してHIV・エイズ予防啓発運動や、世の中の偏見、社会に潜む不平等などにも最後まで積極的に関わりました。そんなへリングの作品からは強いメッセージを我々に伝えようとしているように感じました。
キース・ヘリング展 アートをストリートへ
期間:2023年12月9日〜2024年2月25日
場所:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)
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